【バイオベンチャー関連の仕事】求人の探し方や待遇なども徹底解説!

【バイオベンチャー関連の仕事】求人の探し方や待遇なども徹底解説!

バイオテクノロジーは生物工学のことで、生物学で得られる知識や技術をベースにして、医療や工業、その他あらゆる生活分野に適応するための技術全般を指します。生物の身体の仕組みや機能は非常に優れています。人間の作った機械や構造をはるかに上回り、効率的で環境にいいシステムや理論がいくつも発見されています。遺伝子組み換えでより高効率で生産性の高いシステムを作り出すべく、農業や畜産業で開発が進められています。

バイオベンチャーとは?

green leaf in laboratory test tube in scientist hand isolated on white background , biotechnology concept

バイオベンチャーとは、バイオテクノロジーを事業とするベンチャー企業です。携わる分野は多岐に渡り、医薬品や健康はもちろん、環境やエネルギー事業、農業や水産業でも活躍が期待されます。バイオベンチャーで働く場合にどんな選択肢があるか、どのように仕事を探していくかをご紹介します。

バイオテクノロジーとは何か

遺伝子組み換えは議論の多い話題ではありますが、バイオテクノロジーの代表的な例としていつも挙げられます。

そもそも、DNAの構造を発見し解析したのもバイオテクノロジーの偉大な成果です。それまで、遺伝子や生物の成長の仕組みはまったく未知の世界でした。それがバイオテクノロジーの進歩により、遺伝子がどのような構造になっており、生物が成長してくのにどのように関わっていくかを解き明かしていきます。

DNAの構造を読み取ったことで、遺伝子組み換えや抗体の開発、遺伝子治療の開発、クローン動物の誕生や人間のDNAの概要解読などが実現しました。

ES細胞やiPS細胞の開発により、医療が大きく発展しようとしています。今までは治療の施しようがなかった疾患でも、安全で確実に治療する方法が開発されており、がん治療や慢性的な疾患に役立つことが期待されています。

バイオテクノロジーの歴史

Genetic research and Biotech science Concept. Human Biology technology on abstract digital background.

古くはワインや発酵食品の生産など、微生物を利用して作る食品が主なバイオテクノロジーでした。もちろん、当時はそのような知識や研究技術はなかったものの、生活の知恵を適用して様々なバイオテクノロジーの原型が生み出されていました。

日本では、かつお節やしょうゆ、みそ、納豆などの生産方法が江戸時代には確立されており、発酵を利用した食品業が発達していました。バイオテクノロジーがより一般的になり、知名度を獲得していったのは20世紀です。

1976年に、遺伝子組み換え済みの大腸菌を利用してインスリンを大量生産したのがきっかけでした。その企業ジェネンテックは、バイオベンチャーのまさに先駆けとして知名度を獲得してくことになり、その技術が糖尿病治療に大きな進歩をもたらします。

往来の治療では、膵臓のホルモンであるインスリンそのものは注目されていたものの、人工的に合成するのが非常に難しく、治療には限界がありました。牛や豚のインスリンを生成して薬を作る試みもありましたが、免疫反応が発生し有効な治療法が確立できませんでした。

そこで注目されたのが遺伝子組み換え技術です。通常のインスリンを分泌する遺伝子を切り出し、大腸菌のDNAに組み込むことでインスリンを作らせます。大腸菌の培養速度が速い特徴を利用した技術で、免疫反応の無い安全なインスリンを大量に作ることが可能になりました。

バイオテクノロジーのメリット

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医療技術の進歩に大きく貢献するバイオテクノロジーですが、そこまでして開発に取り組む価値はあるのでしょうか?

通常の医薬品を開発した方が、よほど安全だと感じるかもしれませんが、バイオテクノロジーを利用した医薬品には、通常の医薬品では得られないメリットがあります。

例えば、医薬品そのものの純度が高く、人体に適合しやすいことが挙げられます。前述のインスリンの場合、ヒトインスリンそのものを使用することで免疫反応やその他の拒絶反応を起こさずに済みます。

化学合成による製薬であれば、副作用を発生させる可能性が高まってしまい、利用できる人が少なくなってしまうという欠点があります。それに比べて、バイオテクノロジーを利用した医薬品は、ヒトの細胞そのものを使用したり応用したりして、副作用がない安全な医薬品を製造できます。

培養などの自然界に存在する方法で製品を作るため、治療方法の安全性を大幅に向上させます。さらに、その効果が安定したり長続きしたりするのも特徴の一つです。

これにより、特定の分野で革新的な治療法が誕生しています。例えば、手術中の輸血の危険性を下げるために使用されます。

当然ながら、血液を失うと死に至るために輸血を使用するのですが、免疫反応や人為ミスによる血液型の取り違え、あるいはC 型肝炎や溶血反応などの合併症を引き起こす危険性があります。

そこで、遺伝子組み換えのエリスロポエチンの効果が大いに注目され、実際に医療現場ですでに実用化されています。腎臓で生成される天然のエリスロポエチンと同様の働きをし、血液製造のシステムを刺激して血中の赤血球数を回復させます。

輸血と違い安全性が非常に高く術後の回復も早いため、同種血輸血を出来るだけ避けるための有効な方法として考えられています。自己血輸血のために血液を採取するためにも、事前にエリスロポエチンで赤血球や血液量を増加させ、それを術中に使用する手法も広く採用されています。

バイオベンチャーの役割

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バイオベンチャーは、そのようなバイオテクノロジーの分野で革新的なサービスや製品を生み出そうと日々奮闘しているベンチャー企業たちです。

主に医療や生産業に属しており、医薬品や再生医療の分野では社会的な注目度も非常に高くなっています。マネジメント的にも、画期的な技術を開発すれば株価が爆発的に上がるため、投資家たちからも大きな注目を集めるホットな存在です。

バイオ“ベンチャー”といえども、在籍するのは大手製薬会社や研究施設で実績を積んだ人が多く、経営サイドで経験のある人や部長以上の職に就いていた人も少なくありません。高い志や熱心な研究意欲を持った人が多く、刺激の多い現場であることがほとんどです。

しかし、医療や医薬品の開発などを請け負う分野の特殊性や安全性から、規制が多い分野でもあります。これは、バイオベンチャーが成功しにくい分野と言われている要因の一つであり、日本が特にオンコロジー(腫瘍学)の分野で新薬を開発できていないことなどが指摘されています。

これにより、単に新技術やビズネスモデルだけでは、収益化はおろか事業化も簡単ではなくなっています。経営戦略にも非常に高度なノウハウや経験が求められるため、バイオベンチャーに籍を置く人の多くは、必然的に大手企業や公的研究機関でキャリアや実績を積んでいることが求められます。

ベンチャー企業であるため、一人一人のスキルや能力が非常に重要です。しかし、ベンチャーという新興企業特有の信頼や実績の少なさから、人材確保が難しいという側面も抱えています。バイオベンチャーで働くということは、厳しい条件の中で相当にハイレベルな能力を要求されながら働くことになる、過酷な業務を意味する場合がほとんどです。

それでも、一定の実績や研究に携わってきた経験があれば、人材確保のために入社には比較的寛容な企業が多く見られます。経験や能力も企業を運営するのに重要ですが、新しい技術や製品を開発する粘り強さやエネルギーも重視されるためです。

そのようなエネルギーの集まりがベンチャー企業を生み出していくため、辛抱強さや長く続くやる気を持っている人は評価されやすい環境でもあります。

バイオベンチャーで働くメリットはあるか

特に若い人には、そのメリットを実感しやすいでしょう。前述のように、バイオベンチャーではやる気があり粘り強い人が評価されやすい傾向にあります。

そのため、若くても責任や信頼を受けて新たな事業や作業を任される機会が多く、経験を積むのに最適な現場です。これは、大企業にはない組織の小ささも関係しており、人が少ないために様々な業務を嫌でもこなしていかなければなりません。

もちろん、会社組織として業務担当や分野は振り分けられているものの、人がいなければ自分が作業を行わなければなりません。一人一人の業務の幅が広く、細分化されることもないために複数の分野を任されることとも日常茶飯事です。

その分課題に直面することも多くなりますが、若手でもチャンスを得やすいのがベンチャー企業です。

これは、大企業と違って年齢で評価されないことにも関係しています。多くの大企業や一般企業では、年功序列で物事が決まっていきます。出世も昇進も、年齢や在籍年数でおおむね決まってしまうのが特徴です。

そのため、長く安定して続けていきたい人にはメリットのある職場ですが、その反面、辛抱強く会社内でうまく立ち回っていかなければなかなかチャンスを掴むことができません。

それに対し、ベンチャー企業では能力や実力が評価され、若くても役職に就くチャンスが多く巡ってきます。若くして部下を多く抱える人も多く、30代前半で管理職という人も珍しくありません。

当然、能力がなければ評価されることが難しい実力社会であるため、学習意欲と向上心を持って取り組んでいくことが求められる厳しい環境でもあります。

さらに、最先端の技術について学べる、新規事業を立ち上げる経験を積める等のメリットがあります。いずれも簡単な内容ではなく、トラブルや試行錯誤の連続になるでしょう。

しかし、将来性や自身のキャリアを考えると、学べる内容は非常に有意義であり、若いからこそ経験できる環境やチャンスが転がっています。研究が好きであれば、新技術や製品の開発に挑戦でき、事業を立ち上げた経験はそれ自体が今後評価されます。

バイオベンチャーで有名な企業

実際にバイオベンチャーで有名な企業を見てみましょう。日本では600社前後が活躍するバイオベンチャーですが、その中でも注目の企業を簡単にご紹介します。

サンバイオ

サンバイオ

www.sanbio.jp

サンバイオは、再生医療で着実な実験や成績を残すバイオベンチャーです。中枢神経の治療を研究しており、主に脳梗塞の治療薬を開発しています。設立は2013年で、本社は東京都中央区にあります。

脳梗塞の他に、外相性能損傷やパーキンソン病、アルツハイマー病など、難病や治療不可とされる症状に対して有効な再生細胞薬を開発しており、実際に2年以上腕を動かせなかった患者が動かせるようになったり、歩行できなかった被験者が補助ありで歩けるようになったりなど、再生医療に非常に大きな可能性を感じさせる実績を残しています。

再生のために必要な細胞薬を量産するため、再生医療のコストを下げることにも貢献していくとしています。細胞を培養して実際の治療薬としていくプロセスについても、製薬企業が持っている従来の企業モデルが適用できるため、細胞を治療薬として用いるインフラもすでに整備されているとしています。

そーせいグループ

そーせいグループ

www.soseiheptares.com

がん治療薬に強みを見せるのがそーせいグループです。創薬のベンチャー企業で、東証マザーズをけん引するほどの存在感を見せています。2015~2016年に株価が大きく上昇し、バイオベンチャーを象徴する存在として名を馳せています。

英国バイオベンチャー企業へプタレスを買収し、アルツハイマー病やレビー小体型認知症の治療に有効な臨床試験を行っています(2018年9月試験薬に問題が見つかり研究中断、現在は原因解明中)。バイオベンチャーの中で非常に期待される立場にいながら、現在ではその動向が注意深く見守られるハイリスク・ハイリターンのベンチャー企業となっています。

しかしながら、アメリカでは再生医療開発機構から20億円以上、2017年には海外での総合計200億円以上の開発資金を獲得するなど、開発資金の面でもかなりの実績を残しています。

ペプチドリーム

ペプチドリーム

www.peptidream.com

ペプチドリームは、バイオベンチャーの中でも安定した業績は特徴で、現在ではバイオベンチャーを代表する企業へと成長しています。東京大学発のベンチャー企業であり、創薬開発を主な事業としています。

ペプチドリーム設立は2006年と最近ではないものの、近年独自技術によって一躍躍り出た印象があります。

主力となるのは「特殊ペプチド治療薬」で、低分子よりも大きくタンパク医薬よりも小さい特殊なペプチドを作り、そこから医薬品として機能する物質を選び出すという変わった技術を開発しています。

さらに「低分子治療薬」では、低分子化合物をデザインして経口吸収性と薬理活性を両立させる、非常に機能的でピンポイントに作用する効果を生み出しています。臓器の中で溶けて体全体に作用してしまう治療薬ではなく、特定の臓器や症状だけに作用する薬を作れるようになるため、薬を使用して治療する効果を最大限に発揮させられるのではないかと期待されています。

ビジネスモデルに関しても優秀で、共同研究を中心に、契約時と目標達成時に報酬を得る仕組みを採用しており、まだ新薬開発に至っていないものの、すでに年間50億円程度の利益を上げる会社として機能しています。株投資の対象としても非常に人気の企業です。

バイオベンチャーに就職する

バイオベンチャーで働くには、以下の求人サイトを活用するのが簡単です。今回は2つだけご紹介しますが、バイオベンチャーの情報を掲載しているサイトは他にもあります。出来るだけ複数の情報源から幅広く情報収集し、就職や転職活動を有利に進めていきましょう。

indeed(インディード)

indeed

求人サイト、新聞などのメディア、各種団体、企業の採用ウェブページなど、数千のウェブサイトを巡回して求人情報を収集しているので圧倒的な求人数を保有する求人サイト!

indeedでは、バイオベンチャーで検索すると2019年1月現在で97件の新着求人、正社員雇用で402件の求人を見つけられます。indeedは求人に特化した検索エンジンであり、インターネット上に散らばっている求人情報を集めてくるサイトです。

60か国以上の情報を集めることができ、月間の利用者は2,000万人とも言われています。あくまで求人情報を集めてくるだけの情報サイトであるため、転職エージェントやコンサルタントのサポートはありません。

カウンセリングや給与交渉、面接サポートなどのサービスが豊富な転職サイトに比べると、自分で全部しなければならないというデメリットはあります。それでも、世の中のあらゆる求人情報を一つのサイトで閲覧でき、一度履歴書を登録すれば応募も非常に簡単なため、仕事探しの強力なツールとなるでしょう。

doda(ドゥーダ)

DODA

業界最大手のリクルートエージェントに次ぐ、第2位の実績を誇るエージェント。求人の数の多さや質の高さ、エージェントの細かい対応と情報量の多さに加え、スピード感のある転職活動が可能な転職エージェント!

dodaは求人コンサルタントサイトです。具体的なサポートへの評価が高く、求人情報の量は大手転職サイトを手掛けるリクルートとやや少ないものの、実際に提示される情報はむしろ多いと言われます。

求人情報が多いために仕事を豊富な選択肢の中から探すことが可能で、サポートにあたるエージェントの質は非常に丁寧との評価です。特に、面接対策や職務履歴書に関しての指導やテクニックに定評があり、利用者の満足度も高い部類に入ります。

提示する求人情報が多く、何度も担当者に問い合わせなくても理想的な職場を見つけやすくなります。メールで求人情報を送ってくれるため、確認も非常に簡単です。転職のセミナーやカウンセリングを積極的に行っているため、特に転職活動に強みを見せます。

現在は、公式サイトでバイオベンチャーの情報は95社となっており、エージェントのサポートを受けながらのベンチャー企業探しが可能です。

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