【伝統工芸職人の仕事】求人の探し方や給料・待遇を見てみよう!

【伝統工芸職人の仕事】求人の探し方や給料・待遇を見てみよう!

古くから日本伝統の工芸品として愛されてきたものを、日本人として後世にわたって受け継いで大切にしていく必要があります。近年では、日本古来の受け継がれてきた伝統や文化に世界が注目し、改めてその素晴らしさや魅力に注意が集まっています。日本に来る外国人観光客が伝統工芸品を求めて、わざわざその地域を訪れて高価な工芸品を買い求める傾向も増えてきているのです。しかしそのためには、伝統工芸を作る職人が必要です。では具体的に伝統工芸職人としての仕事はどのようなものなのか、働くためにどのような条件が求められるのか、求人の探し方について取り上げたいと思います。

伝統工芸とは

Craftsman artist making craft, pottery, sculptor from fresh wet clay on pottery wheel, selected focus

伝統工芸とは、長年にわたって代々受け継がれてきた技法や技を用いて作られる美術や工芸のことを言います。主にそこの地域で産出されている素材を使用して作られます。

伝統工芸の特徴

①伝統的な技術や技法によって作られる

伝統工芸品の技術や技法は、100年以上もの長い歳月を経てたくさんの職人によって継承されてきたもののことを言います。

②伝統的な素材や原材料を使用している

その地域に根づいた自然の素材や原材料を元にして、伝統工芸品は作られています。

③主に日常生活で使用されるものである

伝統工芸品は、主には私たちの生活でずっと使われてきたものを、改良を加えながら継承してきたもののことを言います。

④職人の手によって作られたものである

昔はすべて職人の手作りで作られていました。現在は機械化が進んでいることもあり、すべての工程が手作りでなければならないわけではありませんが、製造過程のいちばん重要な部分は「手作り」であることを特徴としています。

⑤一定の地域で産業として成り立っている

伝統工芸品は、その地域に住む人の生活に密着したものとして、古くから親しまれ継承されてきています。ですから、地域の産業として成り立って発展しているのです。

伝統工芸の仕事の需要

Japanese Pottery - Bowls & Plates

古くから日本伝統の工芸品として愛されてきたものを、日本人として後世にわたって受け継いで大切にしていく必要があります。しかしそのためには、伝統工芸を作る職人が必要です。

しかし、近年のグローバル化に伴い、安価で手に入れられる海外の輸入品が日本に流通してきたこと、あるいはライフスタイルの変化により欧米化してきているなどの理由により、伝統工芸品を欲しがる人が減ってきている、というのが実状です。

伝統工芸は手作業で丁寧に作る分、一つ一つが高価なものです。しかし手作業で行なう伝統工芸の仕事は、時間も手間もかかる割に採算が取れないことも多いです。

効率が重視される現代の風潮の中で、採算も取れず、手間に見合った給与ももらえない伝統工芸職人の仕事を行おうとする人が減ってきているのが現状のようです。

それで最近では、国や自治体がサポートをしながら継承されていることが多いようです。

伝統工芸職人の魅力とは

Blacksmith making sword in a forge of Toledo

伝統工芸職人は、確かに手間に見合った収入が得られないかもしれませんが、それ以上の 充実感ややりがいを得られるのがいちばんの魅力ではないでしょうか。

日本古来の受け継がれてきた伝統や文化に世界が注目し、改めてその素晴らしさや魅力に注意が集まっています。最近では、日本に来る外国人観光客が伝統工芸品を求めて、わざわざその地域を訪れて高価な工芸品を買い求める傾向も増えてきているのです。

そのようにして日本の文化の良さや魅力を世界に向けて発信することで、日本文化を継承し支えているという充実感が得られるのが、伝統工芸の仕事の魅力であると言えるでしょう。

また、一つひとつ形もデザインも色合いも変わる、「世界に一つしかない一点もの」というのがやはり手作りの魅力ですから、手作業が好きな人やモノづくりが大好きだという人に向いている仕事といえそうです。

伝統工芸の仕事にはどんなものがある?

Japanese sword katana on a wooden background

では伝統工芸の仕事と言われるものには、どんなジャンルがあるでしょうか。代表的なものをいくつか取り上げてみたいと思います。

・陶芸家 ・漆職人 ・弓矢師 ・仏具・仏壇職人 ・蝋細工職人 ・将棋盤師・碁盤師 ・人形作家 ・提灯・団扇・扇子職人 ・花火職人 ・下駄製造工 ・友禅染 ・だるま職人 ・和紙職人 ・鬼瓦職人 ・刀匠 ・家具職人 ・彫刻家 ・木工芸家

まだまだたくさんあります。こう見ると、日本独特の文化や工芸品として受け継がれているものはたくさんあることが分かります。

2020年には日本で東京オリンピックが開催されます。ますます日本古来の文化や伝統への魅力は広がっていくことが考えられますし、それに伴って職人もたくさん必要とされていくのではないでしょうか。

伝統工芸職人になるためには

Carpenter Craftsman Handicraft Wooden Workshop Concept

全国には各自治体や工房で運営している、伝統工芸職人を育成するための施設がたくさんあります。

もし興味のある工芸品、あるいはやってみたい特定のジャンルが決まっているのであれば、そうした職人養成学校で学び、実践を積んでいくのが手っ取り早い方法でしょう。

伝統工芸職人の求人の探し方

Bearded coworker man working at living room at home. Man sitting at wooden table using laptop and mobile phone. Blurred background

○工房に直接問い合わせる

働きたいと思っている地域や、特定の工房が決まっているのであれば、直接そこに問い合わせをしてみることができます。

○産地の自治体や組合に聞く

最近では、各自治体が伝統工芸を補助しているケースが多いですから、関心や興味を持つ産地の自治体や組合を調べて問い合わせることができるでしょう。

ホームページを参照したり、その地域のハローワークに行って求人情報を探すこともできます。

○求人サイトを利用する

日本の伝統産業を応援し、サポートしている求人サイトがたくさんありますから、そうしたサービスを活用することができます。

たとえば伝統工芸職人に特化している、以下の求人サイトをぜひ利用なさってみてください。

伝統工芸職人の求人サイト

<四季の美>

伝統工芸の職人を多数募集しています。職人さんのインタビュー記事などもあり、参考にすることができます。

<日本仕事百貨>

この求人サイトは「生きるように働く人のための仕事探し」をモットーとして掲げています。

職人の仕事やモノづくりに関わる仕事情報が載せられています。

<いなかパイプ>

「いなかパイプ」には、地方でモノづくりをしている会社の求人情報が載っています。

伝統工芸職人の求人探しに役立つサービスを利用しよう

伝統工芸の職人になるといっても、全国各地にさまざまなジャンルの伝統工芸品がありますし、たくさんの情報から一人で探し当てるのが大変だという場合もあります。

もし、伝統工芸に役立つような何らかの資格やスキルを持っていたり、人とは違った手に職のようなものをすでに持っているのであれば、そうした資格をうまく活かせる仕事を探すことで、自分の求める条件や希望に合った就職先を見つけることが可能です。

では、いろんな求人情報を比較しながら、自分に合う職種やジャンルを見つけていきたいと思う場合はどうしたら良いでしょうか。

そんな時に役立つのは、「転職サイト」や「転職エージェント」と呼ばれる、求人支援サービスを使って求人を探す方法です。

では「転職サイト」と「転職エージェント」はそれぞれどのようなサポートを受けられるのでしょうか。またどんな人におすすめのサービスなのでしょうか。

転職サイトと転職エージェントの違い

簡単に言うと、自分でサイトを見て求人情報を探して、応募や面接、内定に至るまでをすべて自分の力で行なうために利用するのが「転職サイト」です。

転職サイトを見ると、たくさんある求人の中から、自分が求めている職業や企業を見つけることができます。全国規模で展開している大手の転職サイトがたくさんありますから、自分の条件や希望にかなった仕事を探すことができて、たいへん便利です。

一方で転職のプロであるコンサルタントにアドバイスやサポートをしてもらいつつ、転職活動を進めていくのが「転職エージェント」と呼ばれるサービスです。

何らかの専門的なスキルや資格を持っているなら、せっかくならそうした資格やスキルを活かせる仕事に就きたいと思われるかもしれませんし、せっかくならキャリアアップにつながる仕事先を見つけたいと思われることでしょう。

しかし、自分の持つ資格や経験を必要としてくれる就職先を独自で見つけるのは、なかなか難しいですし、自分の能力やスキルに合う職業を客観的に見つめるのが難しいという場合もあります。そんな時はぜひ「転職エージェント」を活用することができます。

転職エージェントを利用すれば、転職のプロであるコンサルタントにアドバイスやサポートをしてもらいながら、求人探しを進めていくことができます。

転職サイトを使った方が良いタイプ

・たくさんの求人をじっくり見きわめたうえで転職先を探したい人

・とりあえず情報だけ気軽な気持ちで探したい人

・自分のペースで就職活動を進めていきたいと考えている人

転職エージェントが合っているタイプ

・就職や転職が初めてであるなどの理由で、不安や悩みがある人

・転職を考えているものの、現在の仕事ととの兼ね合いやスケジュール調整を一人でこなすのが大変だという人

・効率よく就職活動を進めていきたいと考えている人

・キャリアをいま一度見つめ直したいと考えている人

・未経験の分野にも、積極的にチャレンジ・アプローチしていきたい人

転職サイトで受けられるさまざまなサービス

Man holding smart phone making online shopping and banking payment. Blurred background .

大手の転職サイトであるなら特に、全国規模で支社を持っていたり、各地の優良求人の情報もたくさん保有しています。

自分で求人を探す方法とは言え、転職サイトの中には就職に役立つたくさんのサービスがありますから、そうしたサービスを積極的に利用しながら、スマートな求人探しを目指しましょう。

各転職サイトによってそれぞれ多少の違いはあるものの、大まかにどんなサービスを提供しているかを取り上げてみます。

<その①WEB履歴書の添削を無料で受けられる>

転職専任のキャリアアドバイザーがWEB履歴書を無料で添削してくれるところもあります。具体的な改善点などをアドバイスしてもらうことで、就職をスムーズに進められることでしょう。

<その②条件にマッチする求人の情報をすぐに見つけることが可能>

希望する条件を設定しておくだけで、条件に合った最新の求人情報が、週に1日か2日メールで更新されて届くので、求人情報を逃すことが無くなります。

<その③検索リストにリマインドしておける>

検索リストに気になった求人をリマインドしておくだけで、忘れずにチャンスをモノにすることができます。それにより、円滑かつスピーディーな応募が可能となります。

<その④スカウトサービスを利用できる>

WEB履歴書を登録しておくと、あなたのスキルや経歴、キャリアを必要とする企業から、直接スカウトのオファーが届くのが「スカウトサービス」と呼ばれるものです。

匿名で利用できるので安心ですし、うまくいけば条件の良い企業に就職できる可能性も開けるので、積極的に活用しましょう。

<その⑤セミナーなど転職に役立つサービスが満載>

転職するのに役立つセミナーを随時開催している支援会社がたくさんあります。転職に役立つノウハウを、転職のプロから無料で直接伝授してもらうことができます。

転職サイトを有効活用するために

○気になる求人にはどんどんアプローチしよう

たとえ未経験の業種や職種でも、あるいは特に資格を持っていないとしても、自分で気になる求人があるなら積極的にアプローチしてみてください。

求人情報は気軽に検索できますし、会員登録も手軽にできるようになっています。サイト上に職務経歴や、自己PR、志望動機などを登録することで、複数の気になる求人にすぐにアプローチできます。

○ウエブから転職ノウハウに役立つ情報を得よう

転職エージェントのように、キャリアアドバイザーと直接対面してアドバイスをもらうことはできませんが、履歴書の添削や面接対策に役立つノウハウを、ウエブサイトから知ることができます。

ノウハウを知ったうえで、自分で就職対策ができますし、書類選考の通過率アップにもつながるので、積極的に活用してみてください。

転職エージェントの利用方法

Job interview, businessman listen to candidate answers.

ではプロのコンサルタントにサポートをお願いできる「転職エージェント」の利用方法を簡単にご紹介しましょう。

エージェントによって多少の違いはあるものの、転職が決まるまで、おおよそこのようなステップで手順を踏んでいくようになります。

◇ステップ①ホームページから登録して申し込む

まずは自分が利用したいと思うエージェントのホームページを開き、サイトの専用ホームからエントリー(登録)します。

そののち、コンサルタントの方から電話やメールにて連絡が来るので、面談する時間や場所等の打ち合わせをします。

◇ステップ②カウンセリング(面談)

予約した日時と場所で、コンサルタントと直接もしくは電話で面談することになります。

現在の状況、転職に望むこと、職歴や経験、スキルなどのヒアリングを詳しく行なった後、個々の求職者に合った求人企業を紹介してもらいます。

◇ステップ③企業にエントリーする

応募したい企業が決まれば、コンサルタントの推薦状と共に、企業にエントリーすることになります。

履歴書や職務経歴書などの、書類の上手な添削方法のアドバイスもしてもらうことができます。待遇や条件面での交渉などの打ち合わせもします。

企業へのセッティングが済み次第、面接の日時や場所の案内をしてもらうことになります。

◇ステップ④企業での面接

面接を受ける日時をコンサルタントが調整してくれます。

コンサルタントは企業から直接聞いている情報をたくさん持っています。面接が通過しやすいように、そうした企業情報や面接官の情報、想定される質問など、面接に役立つアドバイスを教えてもらうことができます。

◇ステップ⑤内定と入社の手続き

面接の合否連絡は、企業の人事担当者からコンサルタントのほうに連絡がいき、コンサルタントから連絡が入る手順となっています。

無事に採用が決まった場合には、給与条件や入社日などの条件等の交渉をコンサルタントが代わりに企業と行なってくれるので、それが済み次第入社の手続きになります。

いま現在勤めている会社での退職に伴うアドバイスや、入社までの手続き、さらには初出社のアドバイスに至るまで、転職した後も安心して働けるように細かくサポートしてくれるのです。

転職エージェントはどうやって選んだら良いか

転職エージェントとひとくちにいっても、大手の総合エージェントから、専門分野や地元に特化したエージェントに至るまで、さまざまな会社があります。

どこのエージェントでも同じ量や質の求人数を持っているというわけではなく、アドバイザーの質や評判もピンキリです。

ですから登録する前に、評判を良くチェックすることは大切です。特に、「求人量と質」「アドバイザーの評価」「サポート体制の口コミ」は必ずチェックするようにしてください。

大手の総合エージェントであれば、幅広い分野での求人を保有していますし、全国展開しているので、大手に一つ登録しておくのは良いかと思います。

それに加えて、モノづくりや手職人といった、伝統工芸に関わるような特定の職種に特化しているエージェントもありますから、そうしたところにも登録しておくことで、自分の希望や条件に見合う企業や就職先に関する情報を入手できて、より就職への近道となるに違いありません。

まとめ

Pottery Craft Ceramic Clay In Potter Human Hand. Toned Instant Photo

伝統工芸職人の仕事は、日本でずっと大切に受け継がれてきた文化や伝統を、未来の子どもたちや孫たちへとさらに受け継がせていける、たいへんやりがいの大きい仕事です。

「このジャンルの仕事に就いてみたいけれど、自分の適性に合っているか分からない」という人や、「どこが良いか判断に迷う」といった方がいるなら、一人で悩まずに、就職のプロにアドバイスを求めながら探していくこともお勧めします。

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