【化学メーカー業界の仕事】求人の探し方や待遇なども徹底解説!

【化学メーカー業界の仕事】求人の探し方や待遇なども徹底解説!

仕事を選ぶ基準や条件は人によって違いますが、給料や待遇がいいところ、将来性が見込めるところ、自分の性格に合っているところ、いま持っている資格やスキルを必要としてくれるところ…などが決め手となってくるでしょうか。化学メーカー関連業界の仕事の特徴や種類にはどのようなものがあるのか、また化学メーカー業界でよく知られている主だった企業、さらには年収や転職事情などについて取り上げます。求人を探す際に役立つ情報やサービスについてもお伝えしていくので、ぜひ参考になさって見てください。

化学メーカー業界に興味をお持ちの方のために

Laboratory Research -  Scientific Glassware For Chemical Background

私たちが生計を立て充実ライフを送っていくうえで、「どんな仕事に就くか」というのは誰にとっても重要な位置を占めてきます。

もしかしたら今の時点で、別の仕事に変えようと思っている人、新しいことにチャレンジしたいと考えている人、ライフ設計を立てる上でどんな仕事に就こうか悩んでいる人もいらっしゃるかもしれません。

「仕事」のジャンルや種類を見てみるとほんとうにたくさんの業界や職種があるので、特に初めての就職活動をしている人や、未経験の分野にチャレンジしようと思っている人にとっては、自分にはどんな業界や職種が合っているのだろうかと考えてしまいます。

ここでは就職や転職を考えている方のために、数ある職種や業界の中から特に「化学メーカー関連の業界」を取り上げていきます。

化学メーカー業界の特徴

現代人の暮らしに「化学」は欠かせません。特に日本の化学技術は、世界の中でもトップレベルを誇ると言われています。では、そもそも「化学メーカー」はどんな仕事をする職種なのでしょうか。

「化学」とはその漢字が表わす通り、「化ける科学」です。さまざまな自然の物質の構造や性質、さらには物質相互の反応を研究するのが仕事です。

さまざまな物質がどのような構造でなっているのか、どのような特徴や性質を持っていて、相互に作用する時にどのような変化を遂げていくのかというのを研究し、追求していきます。それによって価値の高い製品を生み出し、消費者に販売していくのが「化学メーカー」の仕事の特徴です。

「化学」は私たちの身近な暮らしのさまざまな分野で用いられています。キッチンなどで使用されるサランラップなんかもそうですし、携帯電話とかペットボトル、ゴムなんかもすべて“化学の力”によるものです。

まさに人々の生活を陰で支えることができる分野の仕事と言えるでしょう。

化学メーカー関連の種類とそれぞれの転職事情について知る

では化学メーカーはどのような種類にさらに分けていくことができるでしょうか。

化学メーカーといっても、ジャンルはいろいろです。石油やガス、紙やパルプ、プラスチック、繊維、電子材料といった高分子や、ガラスやセメントなどの無機材といったジャンル、さらには生活用品に関連したメーカーに分けることができます。

各企業によって力を入れている分野は異なりますし、複数のジャンルを手がけて商品を生み出している大手の企業もたくさんあります。

では簡単に種類ごとに仕事内容を取り上げてみたいと思います。また、それぞれ転職におすすめできる職種なのかも合わせて見ていきましょう。

その① 石油・ガス業界

Double exposure of Engineer with oil refinery industry plant background,  industrial instruments in the factory and physical system icons concept, Industry 4.0 concept image

石油ガス関連の化学メーカーのおもな仕事は、原油の精製と品質の改良を行い、それを製品として販売することです。エチレンやポリオレフィン、アロマティクスなど、幅広い分野の石油化学の原料を使用した製品を提供しています。

たとえば石油ガス関連の化学メーカーの中には、「出光興産」や「昭和シェル」「JXホールディングス」などが挙げられます。

石油化学は、世界のエネルギーの需要や動きに大きく左右されやすい職種です。特に石油に関しては、地球の温暖化や少子高齢化といった問題ゆえに大きな打撃を受け、需要がどんどん少なくなってきているのが現状のようです。

しかしそうした現状を打破するために、石油ガスメーカーは新たな打開策も打ち出しています。それは「石油以外を用いた原料の研究と開発」です。この研究開発が良い結果を生むかが、業界全体の安定や需要に大きく影響するものと思われます。

こうした現状を踏まえると、転職や就職を考える上で安定や将来性に多少の不安も感じます。大手の石油ガスメーカーであれば、新たな研究や取り組みの成果に期待を持てますし、他のジャンルも一緒に手がけている企業も少なくないので、転職するなら大手が安心といえるかもしれません。

その② 高分子業界(プラスチック、フィルム、繊維、電子材料など)

Plastic pellets. Transparent Polyethylene granules. Plastic Raw material .High Density Polyethylene (PE-HD).  PE-LD

高分子と聞くと何が何だかよく分からない…と感じてしまいますが、私たちの暮らしに密着した職種です。ペットボトルやショッピングバッグ、衣類、写真のフィルムなど、さまざまな分野で高分子が形になっています。

高分子メーカーでよく知られている企業には、「富士フィルム」や「東レ」「日東電工」「宇部興産」などが挙げられます。

日本はこの「高分子化学」技術の開発を非常に得意としており、安定の収益を上げている職種となっています。原料の高騰に影響を受ける業界ではあるものの、近年では事業サービスを広げ確立している企業が多数あります。

たとえば富士フィルムではこれまでの化学知識を活かして「化粧品」分野に参入しましたし、東レも炭素繊維といった高機能性のある繊維技術に取り組んでいます。

化学メーカーへの転職を考えるうえで「高分子メーカー」は安定性や需要の面から見てもおすすめできると言えそうです。

また高分子業界は新たな商品をどんどん生み出すことが求められるため、研究や開発職に携わりたいと考えている人におすすめの転職先と言えるでしょう。

その③ 無機材業界(ガラス、セメント)

Concrete pouring during commercial concreting floors of building

無機材とは、ガラスやセメントなど「金属や高分子以外の材料」を指して使われています。そうした無機材を取り扱っている主な企業として挙げられるのは、「セントラル硝子」「旭硝子」「日本板硝子」「宇部三菱セメント」「太平洋セメント」です。

ガラスメーカーに関しては、日本国内での需要は伸び悩んでいるのが現状です。ガラスを使用する自動車や建築物の需要の低さが影響していると言われています。

しかし海外事業への取り組みに力を入れており、実際に生産が拡大してきているので、グローバルな仕事に興味を持っている人や、語学力やマネージメントに自信がある人に転職は有利に働くといえるかもしれません。

セメントメーカーに関して言うと、国内で頻?している災害によって被災地の復興の需要がどんどん増えています。さらに災害の影響を軽減したり防止したりする取り組みもなされています。

環境事業に関係する業界なので収益も上昇し続けていますし、今後も安定した成長を見込める職種でもあります。特に人々の安心できる暮らし作りをしたい方に転をおすすめしたいと思います。

その④ 生活用品関連の業界

毎日の暮らしの中で使用している洗剤や、シャンプーコンディショナーなども化学メーカーが生み出す製品になります。有名な企業を挙げると、「花王」「ユニ・チャーム」「P&G」といった企業があります。

これまで取りあげた他の化学メーカーの職種と比較すると、私たちがお店でよく見かけ、広告や宣伝でもよく目にするのはこの「生活用品メーカー」の製品がほとんどなので、いちばん馴染みやすい職種と言えるでしょう。

生活に必需品の製品を作り出しているから、さぞ安定したメーカーばかりなんだろう…と考える方も多いかもしれませんが、実際は業績が低迷している職種なんです。

それは原材料が高騰していることや、リーマンショックの影響を受けたことが要因のようです。また国内だけでは消費率が低いというのも現状です。

そのため最近では、アジア圏や中東などの海外に向けて事業を展開し、販売や発信をしています。グローバルな仕事を行ないたい人、マーケティング業務やマネージメントの仕事に向いている人、あるいは得意としている人に向いている職種といえるでしょう。

化学メーカー業界でよく知られている企業

上記でも化学メーカーの中でよく知られている企業をいくつか取りあげましたが、ここでは化学メーカー業界全体の中で特によく知られている大手の企業を、売上高やシェアを元にランキング形式でご紹介していきたいと思います。

転職や就職を考える際の参考になさってみて下さい。

第1位:株式会社三菱ケミカルホールディングス

株式会社三菱ケミカルホールディングス

www.mitsubishichem-hd.co.jp

東京都千代田区に本社を置く「三菱ケミカルホールディングスグループ」は、化学を基盤として機能商品・素材・ヘルスケアの3分野での製品のサービスを提供しています。

「三菱ケミカル株式会社」、「田辺三菱製薬」、「生命科学インスティテュート」、「大陽日酸」の4会社が一つになってグループを形成しています。

「人、社会、地球の心地よさがずっと続いていくこと」をモットーとして掲げ、地球環境への取り組みや震災復興の支援活動にも力を入れています。

多分野に渡っての事業を展開しており、収益や売り上げも高い有名企業です。

第2位:住友化学株式会社

住友化学株式会社

www.sumitomo-chem.co.jp

東京と大阪に社を置く「住友化学」は、石油化学、エネルギー・機能材料、情報電子科学、健康や農業関連、医薬品など多岐にわたった化学事業を展開しています。

売上げを部門別で見てみると、石油化学が全体の3割を占め、続いて医薬品、情報電子科学と続いていきます。

素材や材料の開発を行なうだけでなく、付加価値を伴う事業や異業種への展開・融合にも力を入れて取り組んでいる企業です。

第3位:三井化学株式会社

三井化学株式会社

www.mitsuichem.com

三井化学はおもに、「ヘルスケア関連事業」「モビリティ事業」「フード&パッケージング事業」「基盤素材事業」の4つに分かれて事業を展開している企業です。

さらに未来へ向けた新たな取り組みとして「次世代事業」にも力を入れています。

自動車や家電、情報通信といったものから、包装や印刷関連、建築・土木材料、ヘルス商品に至るまで、私たちの暮らしに欠かせない物を安心して使える製品作りに取り組んでいます。

第4位:信越化学工業株式会社

信越化学工業株式会社

www.shinetsu.co.jp

信越化学工業は東京都千代田区に本社を置く企業です。この企業で作られている製品を売上高ごとに見てみると、「塩ビ・化成」が3割を占め、次いで「半導体シリコン」「電子・機能材料」「機能性化学品」と続いていきます。

事業は国内にとどまらず、米国やアジア、オセアニア、欧州などグローバルな展開を行なっている企業です。

第5位:旭化成株式会社

旭化成株式会社

www.asahi-kasei.co.jp

旭化成グループでは「マテリアル」「住宅」「ヘルスケア」の3つの分野での事業を行なっています。

「マテリアル」では、化学をベースとして繊維事業やエレクトロニクス事業の分野において、環境に配慮しつつも付加価値の高い、高度な素材や製品を開発しています。

「住宅」においても人と環境に優しい技術やサービスに取り組んでいますし、「ヘルスケア」では、社会が求めているニーズに応えながら、生活の質の向上に貢献できる製品作りを行なっています。

化学メーカー業界の平均年収ってどれくらい?

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化学メーカー業界で働く人が、どれくらいの年収をもらっているのか気になりますよね。

もちろん、化学メーカー業界といっても、大手の企業なのか、中小企業なのかによっても違いがありますし、年齢やキャリアによっても差が出てきますが、一般的な平均年収はおよそ「600万円~650万円前後」のようです。

しかし化学メーカーの中でも、研究や開発職に携わるのか、工場で生産を行うのか、さらには本社で総合職として働くのかによって、得られる収入は大きく変わってきます。

化学メーカー業界全体で見ると、初任給でもらえる平均年収はおよそ「300万円~350万円前後」です。

30代になって役職などに付くようになると、「500万円~600万円前後」の平均年収となっています。大手の総合職ともなると、30代でも「900万円~1000万円以上」になる人もいるようです。

他の業界や職種と比較すると、化学メーカー業界の年収は安定していますし高い方です。それは需要が安定していて成長が期待できる業界であることが理由として挙げられます。

売上高の高い5つの化学メーカー

・第1位:三菱ケミカルホールディングス→1440万円 ・第2位:住友化学株式会社→871万円 ・第3位:三井化学株式会社→866万円 ・第4位:信越化学工業株式会社→843万円 ・第5位:旭化成株式会社→764万円

となっています。売上高の高い企業はやはりそれだけ収入も多くもらえるということでしょうか。

この平均年収は40代の人を目安に出しているので、実際は年齢やキャリアによって変動や違いはあると思います。あくまでも参考程度にしてください。

化学メーカー業界の求人の探し方

化学メーカー関連の企業はたくさんありますし、職種やジャンルも企業によって違います。企業によって仕事内容や働き方も違いますし、収入や待遇にも差はあることでしょう。

化学メーカーで働くために効率よく求人探しができたらいいですよね。しかも自分の希望条件に合った求人を見つけていきたいと思われることでしょう。

求人探しに役だつサービスはたくさんあります。たとえばハローワークとか、求人情報誌から探す方もいることでしょう。さらに近年特に便利なのが、ネットで気軽に求人を探すことができます。

その中でも特におすすめしたいのは、「転職サービス」を利用することです。

「転職サービス」には、「求人サイト型」と呼ばれるものと、「エージェント型」と呼ばれるサービスがあります。

どちらもネットから無料で登録して利用できるという点では同じです。登録も1、2分ほどの簡単な登録で済むサービスがほとんどなので、気軽に探せます。

スマホやタブレットで自分の時間の空いている時に探せますし、条件さえ登録しておけば、その条件に合った求人をメールで送ってくれることもしてくれます。

ただし「求人サイト型」と「エージェント型」には大きな違いがあります。

求人サイト型

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求人探しから書類添削、さらには応募や面接に至るまですべて自分ひとりでこなす

エージェント型

Male real estate agent with clipboard on grey background

それらすべてを転職のプロであるキャリアアドバイザーに代わりにサポートしてもらうことができます。

転職を成功させた人のほとんどは、「エージェント型」を利用しての転職が多いようです。しかし、どちらにもメリットデメリットが存在するので、自分の状況に合っている方を上手に活用することをおすすめします。

また、化学メーカー業界で働きたい!とすでに心を決めているのであれば、さまざまな業界や職種を総合的に取り扱っている転職サービスよりも、科学メーカーに特に強い、特化転職サービスもあるので、そちらを利用したほうが効率よく、しかも条件の良い求人を見つけやすいでしょう。

他にも住んでいる場所や地方に特化した、地元ならではの求人を取り扱っているサービスもありますし、ハイクラスやエグゼクティブ向けの案件だけを取り扱っているところもあります。

自分の持っているスキルや資格、キャリアに合った仕事探しをするのに、転職サービスも上手に活用しながら就職活動を進めていけるといいですね。

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