【特殊清掃員の仕事】求人の探し方や給料・待遇・資格を解説!

【特殊清掃員の仕事】求人の探し方や給料・待遇・資格を解説!

特殊清掃員と言うとどのような印象を持つでしょうか?最近ではテレビや漫画などで特殊清掃と言う職業を聞くことが多くなっているかもしれません。 どのような職業なのでしょうか?どのくらいの給料をもらったりしているのでしょうか?どのように特殊清掃員になることができるのかなど調べて行きたいと思います。 まずは、特殊清掃員はどのような職業なのか見ていきましょう。

特殊清掃員とは?

Cleaning service with professional equipment during work

特殊清掃員とは、事件、事故、自殺、孤独死、孤立死などでご遺体が発見された場合に現場の清掃や脱臭、補修などを行なう仕事です。清掃する事により、元どおり人が使用できるように現状復帰させる業務を指します。

ご遺体から影響を受けた調度品、家具の処分、床や壁などに就いてしまった血液、体液、悪臭、害虫、腐食を綺麗に清掃し元どおりに回復していくスペシャリストで、専門的な技術や機材を駆使して、現場を綺麗にしていきます。

依頼があればそうした清掃に加えて、亡くなった方の持ち物の整理整頓、処分する遺品整理なども行ないます。

実際にどのような仕事をするのかもう少し詳しくまとめてみました。

血液や体液の除去

床や壁、建材などに付いた血液や体液を、特殊な洗剤やブラシを使ってできる限り落とします。しかし、そうしても取れないもの、例えばフローリングなどで取れない汚れやシミがあるならば、木材を張り替えたりする必要もあります。

死臭原因の除去

特殊清掃の現場には、大抵の場合死臭がかなりあります。その臭いの元となっているところの清掃、撤去を行います。例えば、布団やベット、カーペット、フローリングの床などです。

害虫駆除

ご遺体には細菌が繁殖するので、平均で夏場は2日から3日、冬場は7日から8日で腐敗が進んでいきます。腐敗したご遺体からは体液が出てきますし、強烈な死臭がするようになります。その為に、ハエやゴキブリなどの害虫の大量発生につながり、この害虫の駆除も特殊清掃員の仕事となります。

悪臭の除去

特殊清掃専用に開発されている消臭剤、消毒剤を使用しながら、作業で落とせなかった悪臭の除去を行います。中にはオゾン脱臭器というものを1日から2日ほど稼働させることもあるようです。

遺品整理

現場に残されている遺品を仕分けして、残したり、リサイクルしたり、廃棄したりと分けていきます。

この全てが特殊清掃員の仕事ですが、いずれも過酷ですし、危険を伴うものでもあります。

では、どのような人が特殊清掃員に向いていると言えるのでしょうか?

特殊清掃員に向いている人

Cleaning lady with a bucket and cleaning products on blurred background.

先ほども見たように、過酷な仕事ですから普通の清掃の仕事ではないということをしっかりと理解しておいた方がいいと思います。

遺体を取り扱うわけではありませんが、亡くなった現場に入るということは、生々しい場面を見ることも多々あると思うので、そうしたものに抵抗を感じない方、仕事としてキッパリと割り切れる人、臭い汚れに対処し潔癖ではない人は向いているかもしれません。

また、働くことが好き、清掃が好き、体力に自信がある人なども向いていると思います。扱う者が特殊であり、作業内容が普通の清掃ではありませんが、綺麗にするという点では、他の清掃と変わりがありませんから、基本的なこととして綺麗好きで体力があるという人が向いていると思います。

また、ただの清掃ではなく、人が亡くなっていて、その周りには悲しんでいる人もいるという事も忘れないようにしましょう。ですから、依頼主の気持ちを汲み取れる人でなければ向いていません。依頼主の気持ちを汲み取り、できる限り依頼主の希望に合わせた方法で清掃、遺品整理を行なえるなら、特殊清掃員として立派に仕事ができているということになります。

また、秘密をきちんと守れるというのも重要です。事故現場で無思慮にもスマホなどで写真を撮ってSNSにアップしたりなど決してしてはいけません!そうした最低限のマナーが守れない人は特殊清掃員に向いてはいないでしょう。

このように、特殊清掃員がなんだか興味がある、やってみたいと安易な気持ちではなれないということが分かりますね。我慢強く、依頼主の気持ちに寄り添う、そのような人でなければ続けてはいけないでしょう。

では、特殊清掃員にどのようになることができるのでしょうか?

特殊清掃員になる方法

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求人誌ではなかなか特殊清掃員としての仕事は見つけづらいかもしれません。新しい職種ですし、仕事自体も特殊な為に求人としては一般化していないからだと思われます。ですから、探す方法としては、自分から特殊清掃をしている会社に働きたいと直談判するのが一番早い方法でしょう。または、特殊清掃員として働いている知人に紹介してもらうという方法もあるでしょうが、特殊清掃員として働いているという知人を見つかること自体難しいかもしれません。

他にも、インターネットで求人を見つけるとか、ハローワークなどの自治体に問い合わせてみるという方法もいいかもしれませんね。

ほとんどの人がまずはアルバイトやパートで入るということになるかもしれません。そこから、どのように特殊清掃員として一人前になっていくのでしょうか?

まずは、特殊清掃員として数ヶ月働いてみます。過酷な現場なので、ずっと続けていけるのか、精神的に体力的に大丈夫かを考えながら働きます。その後、続けていけそうだと感じたら一年から三年ほど働いて経験を積んでいきます。一つ一つの現場が全く同じ状況ということはありませんから、様々な状況に対処できるようにしていきます。そうした経験を積んでやっと正社員として採用してもらい、一人前の特殊清掃員となることができます。長い道のりですね。

では、気になる給料の面についても見ていきましょう。

特殊清掃員の給料や待遇について

特殊な仕事ですので、高額な給料なのでは?と考えておられる方も多いかと思います。しかし、アルバイトで働いた場合、1日で8000円から1万円前後と、時給に換算すれば1000円から1300円なので、他の職種とさほどの開きは無いようです。この値段は、都道府県や事故現場などによっても異なりますから、一概にこの値段とは言えませんが、平均的な給料の値段がこのくらいと思ってください。

また、毎日のように仕事があるわけでは無いので、例えば月に5件程度だと、月額5万円くらいになります。あとは、自分の経験や件数によっても変わってきます。ですから、特殊清掃員だけでなく、他にも仕事したり副業されている方も多いでしょう。

正社員の場合はどうでしょうか?2000年代には月収50万程度と言われていたこの職業ですが、最近では価格競争が起きている為に減給が相次ぎ、25万円から30万円が相場と言われています。

待遇としては、勤務時間は8時から17時、週休2日が一般的です。しかし、依頼者の希望により早朝や夜間に作業することもあります。時間外に作業すると、超過勤務手当などを受けることもでき、業者によって違いはありますが、待遇はしっかりしている業者が多いです。

しかし、中には作業で使う服や靴などを自費で購入したりしなくてはいけない職場もあります。就職する会社によっても違いますが、作業する服や靴は特殊なものですから購入したり、買い換えたりするのは大きな出費になってしまいますね。作業した服や靴は死臭が染み付いてしまっていることも多く、洗濯すれば臭いが消えることもありますが、なかなか消えないことも多く、そうなってしまうと直ぐに買い換えなければなりません。

こうしたことから、たくさんお金を稼ぎたいという気持ちだけではできない仕事だと思います。

では、何か資格はいるのでしょうか?

特殊清掃員に資格はいるのか?

特殊清掃員に限っていえば、絶対に必要な資格というのはありません。しかし、先ほども述べましたが特殊清掃員の中には遺品整理の仕事もあります。その遺品整理に関しては近年、一般社団法人として遺品整理士認定協会が発足し、遺品整理の民間資格が必要となってくる傾向にあります。

特殊清掃、遺品整理、葬送に関する個人資格というのは他にもありますが、代表的な物がこの遺品整理士といえます。

この資格を取るには、受信料25,000円を支払い、遺品整理士養成講座の申し込みをします。受講資格はなく、誰でも受講することができます。目安として、2ヶ月ほど、通信講座で遺品整理に関連する「古物営業法」「家電リサイクル法」などの法律、遺品に接する際の心構えなどを学んでいきます。

講座の受講を終えると、問題集に沿った課題レポートを遺品整理士認定協会へ提出します。レポートは郵送やwebで提出することができます。これは、合否を決定するレポートなので、今まで習ったことをしっかり思い出しながら解答し、仕上げましょう。そして、約2ヶ月後に合否通知が送られてきます。

合否通知が届いて、合格していたら認定手続きを行ないます。そうすると、認定書が送られてきて遺品整理士としての資格を取得したことになります。この遺品整理士の合格率は65パーセントですから、しっかりと学んで予習と復習をしっかり行なうことができれば合格することは十分可能でしょう。

遺品整理士は遺品整理の仕事だけでなく、特殊清掃に就きたい人が業界のことを知る為にも役立つ資格と言えます。

特殊清掃員について言えば、現場特殊清掃士という民間資格が同様の団体によって設立されています。作業する際に信用の一つとしてこの資格証書を挙げているところもあります。

この資格も誰でも受講ができます。受講資格は2ヶ月が目安となっています。受講料は25,000円の入会金、5,000円の会費です。学ぶ内容としては「特殊清掃員とは何か?」「特殊清掃の基礎知識」「実際の特殊清掃の実例研究」などです。

他にも遺品の価値を把握して遺族に伝えて、買取を行う遺品査定士の認定団体もあります。また、孤独死をなくす為に様々な取り組みを行なう団体もあるようです。

また、ご遺体のあったところにたくさんの機材を持っていったりすることや家の中の物を運び出したりするということもあるので、普通自動車運転免許を持っていた方がいいと思います。さらに、軽トラックを運転できるというのもメリットがあるかもしれません。

資格は特に必要ないとはいえ、どのような心構えをすることができるのか書いていきます。

特殊清掃員として現場に入るときの心構え

Cropped image of businessman preparing checklist at office desk

死者に対する敬意をはらう

ご遺体はその場所にないかもしれませんが、現場には亡くなった方の生活の痕跡や思い出などが残されています。その為、金銭や貴重品、必要書類、写真、手紙、思い出の品などを見つけることがありますから、そうした品々を粗末に扱わず、適切に仕分けして処理するように心がけましょう。

自分や関係者を感染から守る

現場に血液、体液などが漏出している時には、そうしたものに触れないように注意します。そうすることで、自分自身を細菌感染から守ることができます。また、特殊清掃員は必ず規定の防護服を着用するなど注意しましょう。

手順に沿った作業をする

多くの場合は特殊清掃についてのマニュアルが会社ごとに整備されているはずです。その手順に沿って作業を進めていきましょう。そうしたマニュアルには会社の経験や実績による成果が満載されているからです。どうしても慣れてくると自分の方法でやりがちですが、そうなってしまうと思わぬ事故や怪我をしてしまうこともあるかもしれません。

プロとして確実に原状復帰させる

どのような現場だったとしても元どおり原状復帰させるというのが特殊清掃員の仕事であり、使命です。ですから、汚染や悪臭、害虫などの問題に対して解決策を講じて、依頼主が頼んで本当に良かったと満足してもらえるように努めていきましょう。

特殊清掃員の現状について

Thinking. Girl solving a problem.

どんなに防備していたとしても、髪の毛や爪の隙間に入ってしまった死臭というのはなかなか取れないものです。臭いがあまりにも強い為に、お風呂に入って丁寧に体を洗ったとしても、食事時や就寝時になるとフッと死臭を感じてしまうということもあるようです。中には、臭いはすでにとれているにも関わらず、脳がその臭いを強烈に覚えてしまっている結果、幻臭に苦しむ方もいるようです。

自分だけの問題であればなんとか耐えれるという方もいますが、家族がいたりとなると家族の理解というものが必要となってきます。

また、世間からの目を気にする方もおられます。大抵の特殊清掃員は自分の仕事を公言することはあまりありません。一般的に知られていないというだけでなく、どうしてもネガティブなイメージを持たれやすいからでしょう。誰かがやらなくてはいけない大切な仕事ですが、公にはしたくないという方のほうがまだまだ多いのが現状です。

高齢化社会がどんどん加速している日本では、今では孤独死で亡くなられている方の数は年間で約3万人にのぼっています。内閣府の調査では、1980年の1人暮らしの高齢者の数は約400万人だったのに対して、2010年にはなんと約700万人と約2倍にまで増えています。このままいくならば、2035年には約850万人まで増加していくという見込みだそうです。子供との同居率は1980年で7割を超えていましたが、2012年では4割にまで減少しています。

悲しい事ですが孤独死を迎える人が今後さらに増えていく確率は高くなっていくことでしょう。その為に、特殊清掃員の必要というのも増えていくとみられています。特殊清掃員は楽して稼げる職業ではありませんが、今後の需要の伸びが予測できますし、現代社会に必要とされる大切な仕事だと言えます。

そうしたことから、今後の給料面や待遇面が良くなっていくということも十分考えられることだと思います。また、社会的に認知度が広くなっていくならば世間の目も気にすることがなくなり、仕事がしやすくなっていく環境に変化するかもしれません。

今でも、特殊清掃員として現場に入り綺麗にした後には必ず親族や大家から感謝されます。例えば、「こんなに綺麗に元どおりになるとは思ってもみなかった」とか「臭いが消えて本当に助かりました。ありがとう」といった感謝の言葉をもらうと、大きな満足感を得ることができますし、モチベーションにもつながっていきますね。

まとめ

Image of person holding mop pail and man cleaning floor

特殊清掃員についてまとめていくことができました。たしかに、仕事は辛くてきついものです。臭いなどは、仕事の経験を積んだとしてもなかなか慣れるものではないかもしれません。

しかし、こうした職業でしか分からなかったこと、命の尊さ、元どおりになった時の達成感、依頼主を助けることができた時の満足感というのは他の仕事ではなかなか味わえないものだと思います。この記事を読んで少しでも興味がわいたという方は、ぜひ一度特殊清掃員として自分が向いているのかどうか検討してみてください。

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