【金属業界の仕事】求人の探し方や待遇なども徹底解説!

【金属業界の仕事】求人の探し方や待遇なども徹底解説!

この記事では就職や転職を考えている方の中で、特に「金属業界」に興味をお持ちの方のために、金属業界の仕事の特徴や種類にはどのようなものがあるのか、金属業界の主だった企業や年収、さらには転職事情などを探っていきたいと思います。さらに求人を探す際の役立つ情報やサービスについてもお伝えしていきます。ぜひ参考になさっていただければ嬉しいです。

金属業界に興味をお持ちの方のために

sparks flying while machine griding and finishing metal

いま現在就職活動を行っている方や、何らかの理由や事情があって転職を考えている方の中には、これからずっと働き続けていくうえで、自分には果たしてどんな業界や職種が合っているのだろうかと模索している方もいらっしゃるかもしれません。

「仕事」を探そうと調べて見ると、ほんとうにたくさんの職種や業界があることがお分かりいただけると思います。せっかくなら自分の得意な分野や、持っている資格やスキルを活かせるところで働けたらいいですよね。

金属業界の特徴を知ろう

Crucible with molten metal.

そもそも「金属業界」とはいったいどんな職業なのでしょうか。簡単に言うと、金や銀、銅、ニッケル、アルミニウムなど鉄を主成分とする合金以外の金属すべてを取り扱っている業界のことを言います。

そのためさらに詳しい名称で述べると、【非鉄金属業界】と呼ばれており、鉄を扱っている【鉄鋼業界】とは分けられています。

鉄に比べると非鉄金属は生産量が少ないものの、鉄と比べると軽いとか、さびにくい、電気伝導率や熱伝導率が良いという特徴を生かして私たちの暮らしのさまざまなところに使われており、欠かせないものとなっています。

たとえば「非鉄金属」の中にはどんなものが含まれていて、私たちの暮らしのどんな分野で使われているでしょうか。

非鉄金属に含まれるものとその使い道

「非鉄金属」もさらに種類や特徴ごとに分けられていて、それぞれ「ベースメタル」「レアメタル」「プレシャスメタル」と呼ばれています。それぞれの種類ごとに分けて取り上げてみたいと思います。

プレシャスメタル

lump of silver or platinum on a stone floor

空気中で加熱しても酸化しにくい特徴を持つ、産出量の少ない貴重な金属類

○プラチナ:ジュエリーやアクセサリーなどの貴金属類、宝飾品など

○金:アクセサリーや宝飾品、コンピューター回路

○銀:アクセサリーや装飾品、写真の感光材、医療用具

レアメタル

99.9% fine titanium isolated on white background

産出量・抽出量が共に極めて少ない、希少性の高い金属類

○チタン合金:神社仏閣やランドマークなどの建築物、航空機や潜水艦、人工歯根や人工関節など

○ニッケル:500円玉、100円玉、50円玉、変圧器、ステンレス鋼、磁気ヘッド、ニッケル水素電池材など

ベースメタル

Rolls of aluminum sheet

産出量が多く、昔から一般的に幅広い分野で使われてきた金属類

○銅:500円玉、100円玉、50円玉、10円玉、5円玉、電子機器の回路や配線

○亜鉛:マンガン電池、防錆、防食用メッキ、10円玉、5円玉、活性炭や染料、農薬など

○鉛:自動車やフォークリフト、シールドバッテリー、産業用として用いられる鉛バッテリー、水道やガスの輸送管、鉛板や鉛錐、自動車ホイールなど

○アルミニウム:アルミ缶、アルミ箔、アルミサッシ、1円玉、自動車ボディ、航空機の材料、鉄道車両など

○マグネシウム合金:オイルパン、ステアリングホイール、エンジンブロックなど自動車部品、ノートパソコン、携帯電話、一眼レフカメラなど電子機器、福祉用品など

金属業界の仕事の種類にはどんなものがあるか

金属類は自動車や家電製品、コンピューターなどの電子機器、さらには住宅など、さまざまな分野で使用されていることを知ると、金属業界は私たちの暮らしには欠かせない仕事をしている業界であると分かります。

では具体的に、金属業界の仕事内容にはどのようなものがあるのでしょうか。おおまかに3つに分けることができます。では一つずつどんな仕事をしているのか、見ていきましょう☆

研究・開発

Health care researchers working in life science laboratory. Young female research scientist and senior male supervisor preparing and analyzing microscope slides in research lab.

いわゆる「技術職」と呼ばれる仕事になります。いまの金属業界の動向を見て必要とされている品物を開発したり、最先端の技術を研究し開発したりすることが含まれています。

金属業界の動きは目まぐるしく、業界内の競争も非常に激しいと言われています。自動車や電子機器もどんどん進化していっています。

そうした時代の流れやニーズをいち早く汲み取り、なおかつ品質が保証された製品として作り上げていくことが「研究開発」の大切な仕事といえます。

そのため非鉄金属に関する専門的な知識を身に着けていること、さらにマーケティングやマネージメントをよく知っていることが求められるに違いありません。

製造・生産

製造や生産は、研究開発された製品を実際に形にして製造することや、品質や在庫の管理を担うのがおもな役割です。それぞれの分類や種別ごとに、さまざまな製品を作り上げていきます。

一般的に製造工程は、流れ作業で行なわれていきます。それぞれの担当する工程ごとに作業をすばやく行なっていく事が求められます。

たとえば工程の中には、プレスや溶接といった加工もあれば、加工された部品や金属を組み立てていく作業もあるでしょう。

また、出来上がった製品すべてに不具合や問題がないかどうかをチェックする検査も、製造・生産の重要な仕事の一つです。

ちょっとしたことでも見落としがあったり、品質に問題が生じたりするだけで、それを使用した製品の大きな事故にもつながっていくため、品質管理はとても重要となります。

営業

営業担当は、開発研究し、形にした製品をさまざまな企業やメーカーに売り込んでいくのが大切な役目です。

その製品をより多くの企業やメーカーに使ってもらえなければ、会社の利益につながっていきません。そのため、自社で作った製品を売り込み、良さを知ってもらうのに提案力や人と上手に接するコミュニケーション能力の高さが求められてきます。

それだけでなく、非鉄金属に関してより詳しい、専門的な知識を有していることも必要です。自社製品の特徴をよく知り、なおかつ人と接することが得意な人に営業は向いていると言えるでしょう。

その他

teamwork  business woman accounting concept financial in office

金属業界のおもな仕事を3つに分けて取り上げましたが、他にもどの企業や会社でも共通の仕事もあります。たとえば、経理や総務といった一般事務職が挙げられます。

金属業界でよく知られている会社や企業

では、金属業界の中でも特によく知られている大手の企業を売上高やシェアを元にランキング形式でご紹介していきましょう。転職や就職を考える際の参考になさってみて下さい☆

第1位:住友電気工業株式会社

住友電気工業株式会社

sei.co.jp

一般に「住友電工」という呼び名でよく知られている企業です。金属業界の中では最大級の規模を誇り、売上高・シェア共にダントツの有名企業となっています。

住友電工の主な事業内容は、自動車や鉄道、家電製品、携帯電話、パソコンといった電子機器で使用されている電子部品や配線材の生産・製造です。

さらに近年において増えてきた太陽光発電の装置に関係した製品や、環境やエコロジーに配慮したさまざまな装置や製品の研究開発にも取り組んでいます。

第2位:三菱マテリアル株式会社

三菱マテリアル株式会社

www.mmc.co.jp

住友電工に続いて売上高やシェアの第2位を誇るのは、東京都千代田区に本社を置く「三菱マテリアル」です。日本国内だけでなく、東南アジア、中国、欧州、米国、オーストラリアなど、グローバルに事業を展開しています。

金属事業では、自動車、家電製品やパソコン、スマホや携帯電話、ネットワーク機器などで使用されるさまざまな部品を生産しています。

他にも、電子機器などのスクラップから有価金属を回収する「リサイクルシステム」により、資源を有効に活用する取り組みを行なっている企業です。

第3位:JXTGホールディングス株式会社

JXTGホールディングス株式会社

www.hd.jxtg-group.co.jp

JX金属では鉱石の採掘や製錬から、金属の加工、電子材料製品の生産や販売、リサイクルに至るまで一貫した事業をモットーに展開しています。

限られた資源を有効かつ効率的に使用するための「資源・素材の生産性の革新」に取り組み、技術開発を続けている企業です。

第4位:古河電気工業株式会社

古河電気工業株式会社

www.furukawa.co.jp

「古河電工」は東京都千代田に本社を置いて事業を展開しています。2021年頃にはさらなる「働き方改革」を目指し、グローバル企業にふさわしい本社機能の向上を目指して、本社を移転することを発表しています。

「メタル」「フォトニクス」「ポリマー」の3つの素材を軸として、情報通信やエネルギー、自動車、電子部品などの製品の開発を展開しています。省エネルギーや環境保全にも配慮しながら、高度な技術を提供することを掲げている企業です。

第5位:住友金属鉱山株式会社

住友金属鉱山株式会社

www.smm.co.jp

東京都港区に本社を置く「住友金属鉱山」は、慶長年間に「南蛮吹き」と呼ばれる銅の精錬技術を開発した、蘇我理右衛門がルーツとなっている企業です。特に銅製錬業や鉱山業をメインに発展を遂げてきた企業となっています。

現在では銅だけでなく、インフラや電子部品などの材料に使用されるステンレスやニッケル、宝飾分野やエレクトロニクスの素材で使用される金といった非鉄金属を使った事業を行なっています。

金属業界の平均年収ってどれくらい?

Question about 2014 on graph on whiteboard isolated

金属業界で働いている人は、どれくらいの年収をもらっているのかは気になるところですよね。もちろん、金属業界とひとくちに言っても、大手の企業か、中小企業に勤めるかによっても違いが出てきますし、年齢やキャリアによっても差はあります。

基本給だけを見ると、どの企業でもそれほど大きな差はないようです。ボーナスや諸手当、残業代などが加わって、企業によって差が出てきます。

金属業界全体で見ると、初任給でもらえる平均年収がおよそ「300万円~350万円前後」で、およそ10年ほど勤めて役職などが付いてくると、「500万円~600万円前後」の平均年収となっています。さらに年数が経っていくと「900万円~1000万円以上」になるようです。

他業界と比較すると、年齢やキャリアに応じて比較的安定した収入を見込める業界であると考えられます。

金属業界の有名企業の平均年収

・第1位:JXTGホールディングス株式会社→1104万円 ・第2位:住友金属鉱山株式会社→828万円 ・第3位:住友電気工業株式会社→788万円 ・第4位:三菱マテリアル株式会社→744万円 ・第5位:古河電気工業株式会社→722万円

というランキングになっています。売上高やシェアが高い企業順に平均年収も高い、というわけではなさそうですね。

金属業界で働くのに持っていると役立つ資格

金属業界で働く上で“絶対に持っていなければ働けない”という資格はありません。金属業界で働いていきながら、取得しようと思う資格を見つけていくので大丈夫です。

金属業界の中でも、事務職に携わりたい人もいるでしょうし、技術職や営業職で働くことを決めているという人もいるでしょう。

それで金属業界で働くのに、これを持っていたらスキルアップやキャリアアップにつながる、という役立つ資格をいくつかご紹介します。

語学力(一例:TOEIC600~750点以上)

English multiple choice test on table

金属業界のほとんどは、日本国内の生産だけでなく世界に向けて技術を発信し、グローバルな事業を展開しています。もし企画や開発プロジェクトに参加していきたいのであれば、国際的に働く可能性も考えて語学力を身につけておくのは良いでしょう。

基本情報技術者試験

高度なIT技術を持ちたいと考えていて、基本的な情報能力や技能を身に着けている人向けの国家試験です。取得により、高度で最新のシステムの設計や開発に携わることが可能となります。

情報検定(J検)

情報検定は、「情報」を扱う仕事に携わる人に必要とされるICT能力を評価する、文部科学省が後援する検定試験です。ITに関する基本的な資格を持つことができ、幅広い基礎知識や技術の習得に適した試験となっています。

マイクロソフト認定資格(MOS、MCAS)

A girl is typing on her laptop by using Microsoft excel program.

マイクロソフト認定資格とは、マイクロソフト社が実施しているマイクロソフト製品の知識や技能をレベルごとに認定する試験です。

WordやExcel、PowerPointなどのスキルを身に着けることができ、「即戦力」がある人とみなしてもらえたり、IT技術力を評価してもらえたりと、就職活動を行う際に有利に働くことがあるでしょう。

金属業界の転職事情を知ろう

近年、人々の働き方には変化が生じてきています。

ひと昔前までは一つの企業あるいは同じ業界内でずっと働き続けることが良いとみなされていました。しかし現代は異業界や別会社へ転職する人も増えていますし、それが自身のキャリアや将来性に有利に働く場合もあります。

だからといってどの業界に転職しても良い、というわけではないですよね。では金属業界はどうでしょうか。転職をおすすめできる業界でしょうか。

金属業界は平成20年頃から資源の価格高騰や、リーマンショックの影響を受けて電子機器や自動車の売れ行きや需要が下がったこと、銅やアルミの相場の急落、さらには円高の影響などにより一時期業界全体が落ち込み、低迷したという事がありました。

しかしここ最近では、自動車の需要が増えたことや円安の影響により、業績は少しずつですが上がってきています。それでもさまざまな要素により影響を受けやすい業界なので、必ずしも安定を見込める業界とは言えないかもしれません。

金属がなくなることがない需要の高い職種

View of Los Angeles rush hour traffic in Downtown LA

それでも金属は自動車、家電製品、電子機器や電線、建築などさまざまな産業で用いられていて、市場の面から見ても無くなることはまずありません。

特に大手の企業ともなると、近年はエコロジーやリサイクルなど、環境に配慮した仕事にも力を入れています。また海外事業の面でも前進しているので今後の需要や成長をさらに期待できます。

そう考えると、金属業界に転職したいなら、業界内でも大手や上流企業に転職する事をおすすめしたいと思います。

さらに言えば、金属業界への転職は、機械や鉄鋼業など似たような業界での経験がある人の方が転職しやすいと言えるでしょう。すでに持っているスキルや資格などを考慮し、即戦力のある人とみなしてもらえるからです。

金属業界の求人の探し方

金属業界で働きたいと決めたなら、次に考えるのは「求人探し」です。金属業界といってもたくさんの企業が存在しますし、企業によって仕事内容も働き方も、モットーとすることも収入も違ってきます。

せっかくなら効率的に、しかも自分の希望する条件にあった求人を見つけていきたいですよね。

求人を探す時にハローワークに行ったり、求人情報誌から探したりする方もいることでしょう。最近ではネットで求人を募集しているので、より簡単に求人探しをすすめることもできます。

特に求人探しを進めていく上でおすすめなのが「転職サービスの活用」です。「転職サービス」には、「求人サイト型」と呼ばれるものと、「エージェント型」と呼ばれるサービスが存在します。

どちらも無料で利用できるのが共通点ですが、「求人サイト型」の方は仕事探しから書類添削、面接から内定まですべて自分ひとりで行なうのに対して、「エージェント型」はそれらすべてを転職のプロであるキャリアアドバイザーが代わりにサポートしてくれるという違いがあります。

どちらにもメリットデメリットが存在するので、どちらの方が良いとは言えませんが、それぞれこんな人におすすめできます。

求人サイト型

African man browsing work opportunities online using job search computer app, black jobless seeker looking for new vacancies on website page at laptop screen, recruitment concept, rear close up view

・とりあえず情報だけ気軽に探したい

・自分のペースで就職活動を進めていきたい

・転職の経験が既にあり、やり方はよく分かっている

エージェント型

Male real estate agent with clipboard on grey background

・就職や転職経験は初めてなので、自分一人では不安

・いまの仕事が忙しく、転職に向けてスケジュール調整を一人でこなすのが大変

・効率よく就職活動を進めていきたい

・どの業界や職種が自分に合っているかよく分からないからアドバイスが欲しい

金属業界で働くことを決めているというのであれば、金属業界に強い転職サービスもあります。住んでいる場所や地方に特化した、地元ならではの求人を取り扱っているサービスもありますし、ハイクラスやエグゼクティブ向けの案件だけを取り扱っているところもあります。

自分の持っているスキルや資格、キャリアを最大限に活かせる企業を上手に選んでいきましょう。

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