【電気主任技術者の仕事】求人の探し方や給料・待遇・資格を解説!

【電気主任技術者の仕事】求人の探し方や給料・待遇・資格を解説!

電気主任技術者とは、事業用電気工作物の維持、運用、工事に関する保安監督のための国家資格のことです。電気主任技術者は、電気を送り出す管理室で、電気が滞りなく供給されているかどうかを確認します。そして、故障があった場合に対応します。変電所や発電所、ビルや工場などの配線や受電設備を保安監督します。とても責任とやりがいの大きい仕事ですが、どうしたら電気主任技術者になれるのでしょうか?仕事の種類や特徴、求人の探し方についても取り上げたいと思います。

電気主任技術者の仕事の種類や特徴について教えてください

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電気主任技術者とは、事業用電気工作物の維持、運用、工事に関する保安監督のための国家資格のことです。電気主任技術者は、電気を送り出す管理室で、電気が滞りなく供給されているかどうかを確認します。そして、故障があった場合に対応します。変電所や発電所、ビルや工場などの配線や受電設備を保安監督します。

この電気の安全供給、運用を見守る役割の他にも、電気工作物の工事の監督を行います。電気は、暮らしに必要なエネルギーですが、取り扱いを間違えてしまいますととても危険で大きな事故になる場合もあります。そのため、電気主任技術者の管理責任は大きいと言えます。電気設備を正しく扱い、日々の点検や保安管理を行うことで安心して使用することができます。

電気設備を設けている事業主は、運用、保守、工事などの保安監督者として、電気主任技術者を専任しなければならないことが法令により定められています。電気主任技術者の制度の歴史は長く、はじまりは19世紀までさかのぼります。1896年に電気事業取締規則で主任技術者が取り入れられました。その後1995年の電気事業法の改正で、この資格の根拠が44条に記載されました。

電気主任技術者は、取り扱うことができる電圧によって、第一種から第三種までの種類があります。第一種はすべての事業用電気工作物を扱うことができます。管理できる電圧の規制はない状況です。例えば、変電所や発電所は170,000Vをこえますが、第一種電気主任技術者の資格を持っていれば対応できます。どんな電圧の設備であっても管理し、維持し、運用することができます。

第二種は電圧が170,000ボルト未満の事業用電気工作物を扱うことができます。規模の大きい商業施設、工場では、高圧受電ではなく、66,000Vの特別高圧受電を必要とすることが多くなっています。50,000Vをこえる電気を受電するビル、商業施設、大規模工場では、第二種電気主任技術者の需要が高い状況です。

第三種は電圧が50,000ボルト未満の事業用電気工作物(出力5,000キロワット以上の発電所を除く)を扱うことができます。例えば、首都圏においては、特別高圧による受電方式が普及しています。この方式はスポットネットワーク方式と呼ばれていますが、受電電圧は22,000Vとなっており、特別電圧という高い電圧を扱う受電方式でありながらも、第三種電気主任技術者が取り扱える電圧となっています。

さらに、オフィスビルや商業施設などの多くの建築物に採用されている高圧受電設備は比較的低い電圧の範囲(3,300~6,600V)の自家用電気工作物となっているため、第三種電気主任技術者が管理できる電圧範囲となっています。

電気主任技術者になるには

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はじめに、電気主任技術者になるために、電気主任技術者試験を受験し合格するという方法があります。この試験は難易度が高いですが、自家用電気設備の維持、運用は電気主任技術者である必要があるので、需要が途絶えることはない状況です。この試験は学歴や実務経験といった規制が存在しないため、誰でも受験することができます。

受験申し込みをし、筆記試験を受験し、所定科目を全て合格できれば、免状を得ることができます。第三種、第二種、第一種というように、下位資格から順に取得する必要はありません。はじめから第一種電気主任技術者にトライすることも可能となっています。

別の方法として、試験による方法の他に、経済産業省の認定を受けるという方法もあります。認定手続きを行なうことによって試験を受けずに免状を取得できる方法です。

電気主任技術者の試験の合格率は

はじめに、第三種電気主任技術者の試験についてです。試験科目は法規、電力、電気理論、機械の4科目となっています。筆記試験だけで、実地試験はありません。科目合格が認められていますので、1度の試験で全科目に合格できなくても大丈夫です。科目合格は3年まで有効となります。

3年目に合格できないなら合格の権利が消滅してしまい、再度試験を受けることになります。難易度は工業高校の電気科卒業程度の内容とされてはいるものの、試験の難易度は高くて合格率も10%前後となっています。

次に第二種電気主任技術者の試験についてですが、この試験は電気に関する専門大学卒業と同等の知識が必要とされます。第三種電気主任技術者とは異なり、一次試験、二次試験があります。一次試験は法規、電力、電気理論、機械の4科目です。二次試験は高度な専門技術を問われる試験となります。そのため、難易度は高くなります。

公開されている情報によれば、一次試験の受験申込者は7,000人から8,000人で推移していて、合格者は1,500人から1,800人ですので、合格率は15%~20%ですが、続いて実施されている二次試験の受験者数は少なく、2,000人から2,500人、そして合格者となると300人程度となります。二次試験自体の合格率は10%~12%ではあるものの、一次試験と二次試験を合わせると、合格率は3%を下回ることになります。難関試験であると言えるでしょう。

さらに第一種電気主任技術者の試験ですが、試験範囲については第二種電気主任技術者と同様で、やはり二次試験まで実施されますが、出題される内容については、第一種電気主任技術者の方がより高度な専門知識が必要とされます。一次試験の受験申込者は2,000人前後で推移しています。合格者は300人から400人となっており、一次試験の合格率は15%から20%です。

第一種電気主任技術者の二次試験ともなりますと、合格率はさらに低くなります。二次試験の受験者は700人から800人で、合格者は50人から100人程度、二次試験自体の合格率は7%から15%となり、一次試験と二次試験を合わせると、合格率は2%を下回ります。かなり難関な試験であると言えます。

認定制度を活用するためには何が必要ですか

はじめに第三種電気主任技術者の認定制度を活用するためには、大学や高等専門学校など、所定の教育施設で電気工学に関する学科を卒業して、かつ電圧500V以上の電気工作物の工事、維持、運用を所定年数以上行っていることが前提となってきます。

次に、第二種電気主任技術者の認定制度を活用するためには、大学や高等専門学校など、所定の教育施設で電気工学に関する学科を卒業して、かつ電圧10,000V以上の電気工作物の工事、維持、運用を所定年数以上行っていることが前提となってきます。

さらに、第一種電気主任技術者の認定制度を活用するためには、大学や高等専門学校など、所定の教育施設で電気工学に関する学科を卒業して、かつ電圧50,000V以上の電気工作物の工事、維持、運用行っているか、第二種電気主任技術者の免状を取得して、同じように、電圧50,000V以上の電気工作物の工事、維持、運用を所定の年数以上行っていることが前提となってきます。

電気主任技術者はどんな場所で仕事をするのでしょうか

Electrician checking a fuse box

電気主任技術者の資格を取得できれば、事業用電気工作物の保安監督が行える仕事を行えます。オフィスビル、工場、商業施設などに直接雇用してもらえる場合があります。さらに、ビルメンテナンス業界に就職できる場合もあります。

他にも事業用電気工作物を設置してあるところから委託を受けて保安監督を行なう職場で仕事ができる可能性もあります。実務経験を重ねて行けば独立できる場合もあり、そうすれば、定年に関係なく働ける道も開けてきます。

電気主任技術者は、点検整備を行いますが、電気工事は行えませんので、電気主任技術者が点検して異常が見つかると、電気工事士が修理を行なうことになります。一方、電気工事士は電気設備を設置したり修理したりすることはできるものの、通常の点検や整備は行えません。

電気主任技術者の資格は電気工事士の資格とは異なっています。電気に関係した仕事の求人には、このどちらかの資格を取得することが条件になっていることがほとんどです。電気主任主任技術者の資格と電気工事士の資格を両方取得するということも可能となっています。

電気主任技術者の資格試験の難易度は高いです。一方、第一種電気工事士は一定の実務経験がないと、免状交付を受けることができません。そこで、一般的には第二種電気工事士の資格を取得した後に、第三種電気主任技術者の資格にトライするという方法があります。確かに、電気主任技術者が点検し、もし軽微な故障であれば、その場で工事も行えてしまえば便利です。ただ、実際には、電気工作物の保安監督業務と電気工事の両方を行なうというような職場はほぼないのが現状です。

電気主任技術者の一日はどのような流れになるのでしょうか

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例えば、高層ビルの選任電気主任技術者のとある一日はこのような流れです。午前9時には出社し、朝礼が行われます。コンプライアンスの話があったり、ビルの中での行事の確認も行われます。続いて9時30分からは業務委託先の設備管理会社や警備会社とのミーティングが行われます。

10時30分には、受変電設備機器の巡回点検を行ないます。12時から昼休みです。13時からは設備管理会社から提出された定期点検の実施計画書に誤りがないかどうか、計画の確認を行います。14時からは、ブレーカー動作への対応を行います。原因を確認し、必要な対策を考えます。15時からは受変電設備の更新工事に関係した定例会に出席します。17時定時に退社します。大きなトラブルがあれば緊急呼び出しや残業もあるが、残業はほとんどありません。

電気主任技術者はどれ位稼げるのでしょうか

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電気主任技術者の気になる平均年収ですが、506万円となっています。企業に勤務する電気主任技術者は、企業によって業務や年収に差があります。個人事業主として開業するという道もあります。

もし、電気主任技術者として年収1,000万円を目指すのだとすれば、最終的に開業の道を選択するのが無難であると言えるでしょう。開業する場合、初めは苦労してかなりの時間と投資をする必要がある場合もありますが、年収で1,000万円に達することも多々あるようです。

開業するならば、まずは企業勤務の経験を経て、キャリアを積み、人脈を広げて行くようにすることができます。ノウハウを身に付け、自分で様々な工事を請け負うことができるまでの技術を身に付けるよう努力できます。そして、その間に顧客とのコネクションを構築しておくなら、開業時の収入もある程度確保することができます。

高い年収を望むのであれば、やはり、第一種電気主任技術者の資格を持っている方が有利です。第一種電気主任技術者ですと大出力の電気設備などの点検も行えるため、一般的に第二種電気主任技術者の資格を持っている場合と比べて年収は高くなります。開業する場合でも、第一種電気主任技術者の資格を持っている場合、単価のより高い案件を受注することができるようになります。

電気主任技術者の仕事の求人にはどのようなものがありますか

電気主任技術者にどのようなお仕事があるか具体的に調べてみましょう。例えば、電気設備保安点検業務の仕事があります。電気主任技術者として官公庁や民間事業所の電気設備の点検業務を担当する仕事です。担当となった事業所を、自分でスケジュールを立てて、決められた期間内で訪問点検します。

月に何度か会議での出社日はありますが、基本、直行直帰です。電気主任技術者(第一種、第二種、第三種)の有資格者であれば応募することができます。試用期間はあるものの、基本給に加えて、技術給や能力給、手当等がつく場合があり、月給は15万円から50万円にもなる可能性があります。

自分でスケジュールを立てて、基本、直行直帰できる仕事ですので、気持ちにゆとりが持てそうです。

電気主任技術者としての一定の長さの実務経験がある方でしたら、年齢不問で働ける職場の求人もあります。例えば、受電設備を収めた金属製の箱であるキュービクルの保守点検の仕事です。定年退職者大歓迎で完全出来高制の仕事になっています。自分の都合に合わせて休日取得が可能です。

このように、電気主任技術者の資格を取得し経験があれば、定年退職後も歓迎されて仕事ができる可能性があるわけですから、安心感を覚えます。そして、自分の都合に合わせて休日を取得できる仕事など、なかなかないでしょう。電気主任技術者の資格を取得できれば、確かに、メリットがあると言えるでしょう。

電気主任技術者の求人の探し方

The worker at power plant

電気主任技術者の求人をどのように探すことができるでしょうか。インターネットや求人誌を活用すれば、たくさんの情報を見つけることができます。インターネットを利用される方であれば、インターネットで探す方法はとても便利です。

indeed

具体的には、indeed(インディード)という検索エンジンを活用する方法があります。indeedは2004年に米国で創業した求人情報に特化した検索エンジンです。2012年にはリクルートに完全子会社化されました。indeedは登録しなくても各サイトに掲載されている求人情報を閲覧することが可能です。

indeedは掲示板の役割を果たしてくれます。掲載日から何日が経過したかも記載されていますので、情報の鮮度のチェックをすることもができます。

ビルメン求人ジョブ

このサイトは、株式会社ジェクティが運営している求人サイトです。総合ビル管理会社が運営する設備管理専用の求人サイトですので、電気主任技術者に関する仕事の情報もたくさん掲載されています。

「カンタン検索」という部分があり、そこから、「電気主任技術者(1、2種)」とか「電気主任技術者(3種)」など、選択できるようになっていますので、その資格に関連した求人を見つけやすく便利です。「絞込み検索」もできるようになっています。都道府県や路線、雇用形態、勤務形態、給与、最寄駅、勤務曜日などで絞込みができるようになっています。

最初の画面で「注目のお仕事」の欄があり、ワンクリックで、詳細を見れるようになっていたり、「急募情報」も掲載されています。

タウンワーク

タウンワークのサイトを活用することもできます。タウンワークは、リクルートグループが運営しているサイトですので、安心感もあります。エリアや職種から探すことができる検索機能もあります。タウンワークの情報が更新されるのは毎日朝7時です。新鮮度の高い求人を見つけられる可能性があります。

このように、インターネットのサイトを活用すれば、電気主任技術者の求人は手軽に見つかるようになっています。こうしたサイトにアクセスし、電気主任技術者の仕事探しについて検討してみるのはいかがでしょうか。

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