【CROの仕事】求人の探し方や待遇なども徹底解説!

【CROの仕事】求人の探し方や待遇なども徹底解説!

CRO(Contract Research Organization)とは「受託臨床試験実施機関」のことです。CROとは製薬会社の業務をサポートする業務を行なっています。製薬会社は新薬開発などをする際に業務をアウトソーシングする事があります。「CROは製薬会社からアウトソーシングを依頼される立場」という言い方ができます。具体的にはCROは会社内で治験作業を行なったり製薬会社にメンバーを常駐させたりします。それぞれ受託タイプ、派遣タイプと呼び方があります。

CROとは?

Top view of mobile phone,pen,clock,magnifying glass,glasses and calculator on wooden background written with CRO (Conversion Rate Optimization).

自社内で業務を行なう受託タイプの場合、CROは様々な製薬会社からの依頼作業をこなしていきます。社員が常駐する派遣タイプの場合は、製薬会社の社員とともにそこで開発を行ないます。なお現在の日本では受託タイプが一般的で、派遣型は一部のCROでしか実施していません。

基本的に薬の開発には多くの年月がかかります。まず基礎研究が2年か3年行われ、非臨床試験が4年前後行なわれます。そして臨床試験が3年から7年ほど実施されます。そして承認審査を経て製造販売のプロセスに入りますが、販売後も調査が数年かけて行なわれます。CROはこのうち臨床試験や承認審査、そして販売後調査などに関わります。

治験実施計画を立てて、症例の登録業務を行ない、臨床試験に参加する医療機関を訪問して医師と計画について話し、治験の進捗状況を確かめたり調査表の回収や精査を行なったりします。さらに統計の解析を行なったり、関係者への連絡および法的手続きを行なう事もします。

CRO業界の仕事内容

先述のようにCROは様々な新薬開発のために様々な業務をこなしています。CROのうち大まかな職種のカテゴリーを示したいと思います。

CRA(Clinical Research Associate)

Family figure and gavel on table. Family law concept

CRAは臨床開発試験に関して、計画の作成や説明をしたりモニタリング業務を行なったり治験終了手続きを行なったりします。

CROの核となる職種です。CRAにとって重要なのはGCP(Good Clinical Practice)と呼ばれる「医薬品の臨床試験の実施基準」や薬事法などの法律です。これらのルールにしっかり従って臨床試験は行なわれなければいけませんが、治験がしっかり行なわれているかモニタリングするのがメイン業務となります。

DM(Data Management)

DMは名前の通り集積されたデーターを入力したり管理する仕事です。統計を見て臨床試験がしっかり行なわれているかをチェックします。

PMS(Post Marketing Surveillance)

Doctor scientist invented new drug, holds capsule in hands. pill medicine science discovery test formula chemical abstract concept

PMSは新薬が製造販売された後に、「その新薬が安全か」「有効か」というポイントを調査します。

CRO業界の特徴

現在CRO業界は目覚ましく成長しています。日本CRO協会によると、2000年以降の売上高は16年で10倍以上という驚異的な成長を遂げています。

具体的には、2000年に売上高が155億円しかなかったのに対し、2016円に派1,723億円にものぼっています。従業員も2000年は1,736人でしたが、2016年は15,671人と約9倍に膨れ上がっています。こうしたデータを見ると、CROが成長産業である事は明らかです。

CROの勢いは今後も持続していくと考えられます。なぜならCROのサポートを使う事で製薬会社は新薬開発をより効率的に行なえるからです。製薬会社が開発に関わる治験を全て自社で行なうのは大変です。開発すべき商品は一つだけというわけではないからです。

そこで臨床試験の経験値が高いCROにアウトソーシングすることで、質の良い臨床試験を達成する事が可能になります。CROは省令改定があって、現在では全ての臨床試験に関係する事ができます。まだまだ欧米と比べると日本におけるCROの活用は十分ではありませんが、今後国のサポートも含め、委託業務が拡大すると期待されています。

さらにiPS細胞に代表される再生医療の研究が進んでいる事や、外資系企業が日本で行なう臨床試験が増加していることも、CROが成長産業であると言える要素です。外資系と国内製薬会社の委託率の割合は、2003年で外資系が24%で日系が76%でしたが、2015年時点では外資系49%日系51%と拮抗しています。この流れはますます拡大すると思われます。

役立つ資格は?

CROで活躍するために特定の資格が必須となるわけではありませんが、医療業務に関連した仕事内容となるため、医療や薬剤に準じた知識やスキルが求められる可能性があります。例えば看護師や薬剤師といった資格を持つ人は働きやすいでしょう。また臨床検査技師多く活躍しているようです。

CRO業界の代表的企業

現在国内にはCRO会社が30社ほどあります。CRO業界の主要な企業を簡単に紹介して、企業に関する口コミ情報も合わせて参照したいと思います(参照サイト:https://doda.jp/,https://en-hyouban.com/)。紹介するのはCRO業界のトップ3企業です。

イーピーエス株式会社

イーピーエス株式会社

www.eps.co.jp

イーピーエス株式会社は、1991年の創業からCROのパイオニア的存在となってきた企業です。国立研究開発法人日本医療研究開発機構がプロモーションする「難病プラットフォーム」構築プロジェクトに参加したり、臨床現場で蓄積される豊富な医療情報を活用する部門を設立したりと、10年20年後を見据えた事業を展開しています。社員の口コミ情報は以下の通りです。従業員は連結で約5,200円です。売上高は約528億円となります。

「社員の成長が給与や待遇に反映されることは一切無いのですが、会社の利益が増えれば給与や待遇に反映される場合もあります。会社の利益が目標を越えれば、その余剰資金をを原資として賞与や待遇が向上しますので、給与や待遇が改善される余地はゼロではありません。」

「予算をクリアすれば賞与は基準額が支給される。予算をクリアしなければ最高益を達成しても賞与は下がる。モニター部門など辞められて困る部門には比較的たくさんでるが、代わりがきくと思われている管理部門は少ない。インセンティブは役員にはあるらしいが、それ以外には出ない。」

「フレックス制を積極的に採用しており、利用者が多いため使いやすい環境であった(コアタイム10:00~15:00)。有給消化もしやすく、残業もプロジェクトによるがほとんどの人が10時間~20時間ほどであったと思う。」

「1.職場毎に「早く帰るデー」というのを週1日決まっており、早く帰るよう促している。 2.いくら残業しても、休日出勤しても怒られることはないので、安い給与を補うために積極的に残業して残業代を稼ぐ一般社員もいる。」

「仕事がないため、ほぼ定時で帰れます。繁忙期でも5時間程度です。人によりかなりばらつきがあると思います。」

「・創立記念日が設定されているため、平日を有意義に過ごすことができる。 ・制度変更により、夏季休暇がフレキシブルとなり好きな時期に取得可能となったため、長期休暇の計画が立てやすくなった。また、体調不良による休暇にも変更可能なため、有給の温存に役立っている。」

シミック株式会社

シミック株式会社

www.recruit.cmicgroup.com

シミック株式会社は、1992年に日本初のCRO事業を始めた会社です。自社でオーファンドラッグの開発販売も行なっていて、膨大なノウハウを持っています。売上高は650億円、従業員は6,500名の企業です。国内34カ所、海外は北米やアジアに拠点を構えています。社員の口コミには以下の様なものがあります。

「基本給が高いです。新卒で正社員入社の場合、の初任給でも額面で25万円以上支給されます。見込残業代が20時間分入っているからなのですが…。それでも一般的に見たら高い方だと思います。また、20時間を超過した分の残業代もちゃんと支給されます」

「月給制である程度の日常生活が出来るレべルの固定給であると考えます。また契約社員ということなので、交通費も支給されます。残業代はきちんと支給され、22時以降だと深夜手当もあり、休日出勤した場合も手当があります。」

「一日の勤務時間は7.5時間。フレックス制採用(業務による)。残業はなるべくしないような雰囲気はあるが、職種により当然ある。フレックス制を利用し調整する。」

「高層フロアのオフィスで毎日清掃員が掃除を行っていた。 建物もしっかりとした造りで空調も行き届き快適に仕事ができる環境だった。 特にトイレは臭くなく汚れもなく快適に気分を落ち着かせることのできる場所だった。」

「対等に評価され、また社員一丸となり同じ目標に向かって志すような企業に着いては自ずと環境はよいと思う。」

IQVIAサービシーズ ジャパン株式会社

IQVIAサービシーズ ジャパン株式会社

www.iqvia.com

IQVIAサービシーズ ジャパン株式会社は、国内最大手の外資系のCROです。世界中にグローバル展開しています。50,000人の社員が100以上の国で働いていますが、日本では法人が1998年に設立されました。社員の口コミには以下の様なものがあります。

「今のところCSOの中ではリーディングカンパニーなので、それなりの収入が支給されていると思います。ただ、今後は製薬メーカーの給与水準が下がっていくと言われていますし、その影響は避けられない(大幅な昇級昇格は望めない)かもしれません。研修制度はしっかりしていますので、その気があれば短期間で個々が成長するためのツールは揃っていると感じます。」

「金額的には他者CSOに比べて厚遇です。その分、やることも多いです(人にもよりますが)。どのPJを担当するかによっても満足度が異なるのではないでしょうか。」

「派遣でお仕事するにあたり、そこそこの金額を頂けていたので満足でした。社員の方は時々海外に行くという話を聞いたことがあるのでお給料は多いのではと思います。」

「事業部によって、賞与の支給割合がかわるが、支給額は変わらない。例えば、ある事業部は6月と12月に3カ月分ずつだが、ある事業部は、6月と12月に2.5カ月ずつで、三月に1カ月分が出る」

「インセンティブは、業績によるが、年に二回のボーナスは必ず出るので、満足している。かなり年収のレベルは高いと思う」

「認定試験合格後、年収レンジは600万近くまで上がる。毎年昇給があり、同じランクでも年収で10万近くは上がる点は非常に評価できる。営業日当は他メーカーと比較して低いが、1500円/日貰えるので月にの25000円ほど日当だけでも貯蓄可能」

CRO業界の求人例

IQVIAサービシーズ ジャパン株式会社

www.iqvia.com

CRO業界の求人例を一つだけあげてみたいと思います(参照サイト:https://doda.jp/)。

・IQVIAサービシーズ ジャパン株式会社 勤務時間 9:00~17:30(所定労働時間 7時間30分、休憩 60分) ※フレックスタイム制有(標準労働時間/1日7時間30分) ※コアタイム11:00~15:00

雇用形態 正社員

試用期間:6カ月

給与 年俸450万円以上(月額25万円~)(1/18を月々、残り6/18を賞与として支給)

※月額固定給×18ヶ月=年俸制です。 12ヶ月分を月額として支給、6ヶ月分を夏(3ヶ月)と冬(3ヶ月)のボーナスとして支給します。 ※経験・能力・前職給与などを考慮の上、当社規定により決定します。 ※時間外勤務手当、外勤手当、交通費は別途支給。 ※業績に応じて業績賞与あり。

昇給 給与改定年1回

賞与 年2回 ※通常計6カ月分、別途業績賞与

待遇・福利厚生 ■交通費全額支給 ■時間外勤務手当 ■社会保険完備(健康保険・労災保険・雇用保険・厚生年金保険) ■退職金制度 ■所得補償制度 ■団体生命保険 ■福利厚生倶楽部 ■資格取得支援制度 ■研修制度(導入研修、継続研修、英語研修など) ■育児短時間勤務:満12歳に達するまでを限度 ■在宅勤務:会議は電話にて参加。月9回、管理職を含めて多くの社員が利用しています。 ■ファミリーデーなど

休日・休暇 ■完全週休2日制(土・日) ■祝日 ■年末年始 ■年次有給休暇(12日~20日) ■慶弔休暇 ■病気休暇 ■産前産後休暇:出産予定日から6週間、出産の翌日から8週間を産前産後休暇とする ■育児休業:子供が1歳2ヵ月に達するまでを限度とし、本人の申し出た期間休業可能(やむを得ない場合は3歳まで可) ■介護休業 ■女性特別休暇 ◎年間休日120日以上 対象となる方 【CRA未経験歓迎】MR・看護師・薬剤師・CRCなどの経験2年以上

【必須条件】 ・MR・看護師・薬剤師・CRCの経験が2年以上ある方など

CRO業界への転職事情

CRO業界は現時点で大きく成長している業界です。CROの仕組みは国内だけのものではなく、ICH(日米欧医薬品規制調和国際会議)が進んでいるため、日本やアメリカやヨーロッパという多国間でのデータ活用が進んでいます。

今後国際規模で医薬品開発競争が進むと思われます。国の取り組みが進むことも考えられるため、将来性が高い業界と言えます。

特別な資格が必要というわけではないものの、医療関連の知識やスキルがある程度求められるため、専門性が高い転職活動になります。現在看護師や薬剤師として働いている場合は、魅力的な転職選択肢の一つになりえます。

CRO業界に転職する方法は?

CRO業界に転職する場合は、転職サポートサービスのフォローを受けるのが手っとり早い方法です。自分自身でコネを見つけられるという場合や、すでにCRO業界で働いているという場合は別として、別業種から転職する場合は希望条件にかなう転職先をなかなか見つけにくいかもしれません。しかし転職サポートサービスでプロの転職アドバイザーからサポートを受けることで転職活動が数倍楽になります。 以下に転職サイトのおすすめ情報をご紹介します。

DODAエージェントサービス

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リクルートエージェントは業界最大級の非公開求人数を誇るサイトです。非公開求人だけで10万件以上あるため、DODAとあわせて積極的に登録すると良いでしょう。アドバイザーは書類添削や面接調整、条件交渉など幅広いサポートをしてくれます。

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